マジカルパティシエ小咲ちゃん!! を語る!
マジカルパティシエ小咲ちゃん!! は素晴らしい作品です(唐突)
元々はニセコイの単行本の巻末ページにおまけとして書かれていたものが、公式スピンオフとしてジャンプ+で連載開始しました。作者は筒井大志先生。
これがね、ただのスピンオフと思いきや1作品としてよくできてるんですよ。
今回はマジカルパティシエ小咲ちゃん!!(以下マジパテ)の面白さをニセコイと比較しながら紹介したいと思います。
-マジパテは何故面白いのか-
理由その1 キャラクターが可愛い
まずはもちろんこれです。スピンオフの絶対条件は当然ながら満たしています。
キャラクターの性格等は一部例外を除きニセコイ本編を踏襲しています。
そして作者の筒井大志先生の絵柄がそのキャラクターたちにとてもマッチしているのです。
主人公の小咲ちゃんは当然として、本編では暴力ヒロインと呼ばれたあの子やあの子も個性を残しつつマイルドな性格になっています。むしろ本編がおかしい
2巻の表紙大好き
はっきり言って本編よりも真っ当なキャラクターになっているのです。そら可愛いわ。
理由その2 熱いストーリー
基本的にドタバタ系ですが、ラストバトルはかなり熱い展開です。
上記のキャラクター性を崩さないようにしつつしっかりバトルしています。
笑いあり涙あり感動ありです。
魔法少女たちの友情
ラストに向かうにつれて盛り下がっていった本家とは真逆ですね。戦犯九州編
理由その3 しっかりラブコメしている
ラブがコメっています(意味不明)。
私が特に好きなのが、小咲ちゃんがアルコールの入ったお菓子を食べて複数の人格に(物理的に)分裂する話です。
ニセコイ本編にもヒロインズがウイスキーボンボンを食べて酔っ払い暴走する話がありましたが、はっきり言ってマジパテのほうが上ですね。
本編ではヒロインズが皆キャラ崩壊して楽カスに迫るという展開でしたが、マジパテは違います。
小咲ちゃん自身はそのままで
ちょいエロ小悪魔小咲ちゃん!!
メガネDEクーデレ小咲ちゃん!!
マジかよヤンデレ小咲ちゃん!!
に分裂します。
いやもうこの字面だけでなんとなく面白そうでしょ?
分裂体が好き勝手に行動するので捕まえにいくのですが...
この話のオチがね...最高なんですよ。
最高にニヤリティが高いです。
気になる人は是非うちのオフへ(宣伝)。単行本3巻に収録です。
あと原作のようにしっかりバレンタインの話もありまして
あくまで魔法少女として渡す小咲ちゃん。
おや...?
これ、伏線です。
理由その4 絵が上手い
古味直志先生(以下、コミィ)もキャラクターを描くことに定評がありますが、筒井先生は全体的に上手いです。
そもそもコミィは体描くの下手すぎな癖に中途半端にサービスシーンを入れようとするのが無能の極みでした。
その点マジパテのサービスシーンは筒井先生の画力によって素晴らしいものになってます。
まあ俺はニセコイにエロは全くいらないと思っていたのでマジパテもその辺は微妙に思ってるんですが。
好きな人は好きなんでしょう(投げやり)。何故か特別な券も発行されています。
マジパテが面白い理由としては主にこんなところですかね。
しかし一番の理由を私はまだ書いていません。
それは
一条先輩がかっこいい
ということです。
誰だよこいつ
本編の主人公がカスだったのは今更言うまでもない事実ですが、一条先輩は違います。
品行方正
容姿端麗
財閥の息子
漢気もある
という最強スペックを誇っています。実際にモテモテ。
ヤクザと公務員の兼業(笑)とかいうわけの分からん道に進んだカスとは大違いですね。
一条先輩が人格者だからこそ、ラブコメ関係に説得力が生じています。まあそれでも作中でツグミャー(鶫)がコロっと惚れるのはチョロインすぎるとは思いますが。
イケメン
一方本編のカス↓
雲泥の差。
一条先輩ならモテる理由も分かると、そう思わせるだけの描写はあります。
そしてそして、私がマジパテを評価する最大の理由
それは(ネタバレ注意)
めでたく小咲ちゃんと一条先輩が付き合うこと
です。
ここからがっつりネタバレ。
ラストバトルの途中で一条先輩はあることが理由で小咲ちゃんの正体に気がつきます。
魔法少女には正体がバレると姿が変えられる掟があるので
小咲ちゃんはタニ寺さんになってしまいます。
ラスボスは強靭で小咲ちゃんの力がないと倒せない。そこで魔法の国の女王の元へ姿を戻してもらえないか頼みに行きます。
しかしそこで出された条件は「一条先輩から魔法の国及び魔法少女に関する一切の記憶を消去すること」
掟だから仕方のないことです。でもそれは一条先輩からマジカルパティシエ小咲ちゃんを好きになったという事実をも消去してしまいます。
とても辛い選択ですが...
自分の使命を優先する小咲ちゃん
泣かせますね。
そしてラスボスを倒し、小咲ちゃんたちは普通の女の子としての日々を過ごします。
一条先輩からマジカルパティシエ=小咲ちゃんという記憶は消えてしまいましたが、今度は小野寺小咲としてクッキーを渡す小咲ちゃん。
そして...
「この味は忘れたくても忘れられないな」
HAPPY END!!!!!!!!
誰1人不幸にならない(万里花は不満げでしたが)完璧な終わり方!
最高です。
最終回3話前で大逆転負けを貰った上に最終回登場コマ数2コマの小野寺さんとは違う!
しかもしかも、単行本で描かれたおまけが最高なんですよ。
GOD
本編のおまけで小野寺さんが死体蹴りされたことは記憶に新しい事件ですが、マジパテでは当然我々の期待に応えてくれました。
最高のおまけページでした。頬も自然に緩むわ。
こんなべた褒めする要素満載のマジパテですが、たった一つ、どうしても見逃せない欠点があります。
ニセコイとマジパテは全く別の世界である
ということです。
そうそれはつまり小咲ちゃんが幸せになっても小野寺さんには何も関係ないということです。
マジパテの連載が始まった時、こう言っている人がいました。
小野寺はスピンオフで勝つんだから本編は千棘の勝ちだろ!
は????????????????
関係ないわボケェ!
というわけで、あくまで全く別の世界なので、本編の小野寺さんには全く関係ないということですね。小野寺さんは結局悲惨な最期を遂げます(死んでねえ)
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いかがだったでしょうか。
マジカルパティシエ小咲ちゃん!! 安心して読めるので是非御一読を。
では今回はこの辺で!
p.s
筒井大志先生が現在連載中の「ぼくたちは勉強ができない」みんなで応援しましょう!